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警察の自動小銃装備で問題点を指摘 <内閣委員会>(平成13年11月6日) 〇松村龍二君 先般、テロ対策支援法案の連合審査がありまして、国内で関連したテロ事件が発生した際に、自衛隊が守るのか警察が守るのか、国内の事案は治安事象であるから原則として警察が守る、こういうような力強いお話があったわけでございます。この警察の実力を使うということに際して武器というものがどうしても必要であると思います。 *SATはどういう組織か 〇松村龍二君 そこで特殊部隊のSATチームというのがどういう組織でどれぐらいの人数があってどういう任務を内容にしているのか、人質救出とかテロ事案とかいうことになろうかと思いますが、どういう任務を内容にして日ごろどういう訓練をしておるか、教えていただきたい。 といいますのは、新聞報道によりますと、SATというのは秘密のベールに隠されているといいますか、今まで余り明らかになっていないのではないかと思うからです。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 特殊部隊、いわゆるSATと言っておりますけれども、これにつきましては全国で約二百名の体制を構築しておりまして、現在、警視庁、大阪府警、北海道警、千葉県警、神奈川県警、愛知県警、福岡県警、この計七都道府県警察に設置しているところであります。 SATは、ハイジャックそれから重要施設占拠事案等の重大テロ事件、あるいは組織的な犯行や強力な武器が使用されている事件等に出動いたしまして、被害関係者の安全を確保しつつ被疑者を検挙するなどによりまして事態の鎮圧を図ることをその主たる任務としているものであります。またSATは、ハイジャックや人質立てこもり等を想定した実戦訓練の実施をしておりますし、また、海外の特殊部隊との情報交換等によりまして必要な事案対処能力の強化等も図っております。 また、実際、SATが持っている装備資機材でございますが、自動式けん銃、ライフル、自動小銃等の特殊銃、特殊閃光弾、ヘリコプター等の装備資機材を保有しております。 *警察の自動小銃、性能は? 〇松村龍二君 ライフルを持っているということは、例の広島におきますシージャック事件のとき使われましたから国民もみんな知っていると思うんですが、自動小銃を持っているということは知らなかったんですが、どういう種類、どういう性能の自動小銃を装備しておるんですか。 〇警察庁警備局長・漆間巌君 基本的には、具体的にどういうものであるかというのはなかなか、これはまさに犯罪者の側に手のうちを明らかにするということになりますので、具体的な性能等についてはやはりお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。 〇松村龍二君 警察庁が補正予算で特殊銃を購入するという話が先ほどの国家公安委員長のお話の中で明らかにされたんですが、どういう自動小銃をどれだけの数量買う予定なのか、できたらお聞かせいただきたいと思います。 ○警察庁長官官房長・石川重明君 今、委員御質問の特殊銃でございますけれども、これは私どものこういった小型武器の範疇に入ると、こういう解釈でございまして、今回、補正でお願いをしたいというふうに考えておりますのは、性能に対する信頼性でありますとか、あるいは機動隊が今警備をしております重要施設の周辺環境でありますとか、外国警察における導入実績といったようなものを考慮をいたしまして、そうした警戒を行う機動隊が所持するにふさわしい銃種ということで、一定の連発機能を有した特殊銃というものを配備をしたいと。これにつきまして、数量的には千数百丁というものをお願いをしたいというふうに考えておるところでございます。 〇松村龍二君 現在、陸上自衛隊はどういう種類の小銃を持って、それはどれぐらい、どういう性能を持っておるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○防衛庁防衛参事官・中村薫君 陸上自衛隊が保有しております主要な小銃は、一九六四年に制定された六四式小銃というものと、それからその後継であります八九式小銃というのがメーンでございます。そのほかに若干の空挺団等が持つ小火器は持っておりますが、メーンはこのような小銃でございます。 六四式小銃につきましては、主要な性能諸元は、口径が七・六二ミリ、全長が約九十九センチ、重量が約四・四キロ、それから装弾数が二十発入ると、自動小銃になっておるということで、最大発射速度が一分当たり五百発であると。 それから、その後継の八九式小銃につきましては、口径が五・五六ミリ、全長が約九十二センチ、重量が三・五キロ、装弾数が二十発または三十発、最大発射速度一分当たり八百五十発。若干小ぶりで軽量化されていて弾が、速度が速いという状況でございます。 *銃の管理、自衛隊はどう実施しているのか 〇松村龍二君 今度警察が購入しようとする銃が連発銃である、弾倉は三十発しかないということですけれども、一分間に何百発というような能力を持つ銃を警察が備えようということです。従来、警察法が言う小型武器というのはけん銃である、あるいはライフルも必要なんだろうという判断が戦後長い間あったと思いますが、自動小銃を持つということになると、ちょっと異質の警察が出現してくるのではないかと思います。 そこで、自衛隊はこれらの小銃の保管、管理を、どのように行っているのか。それから、ほかの目的、あるいはいわゆる不祥事事案で武器を使ったら大変だという意識教育を日ごろどういうふうに行っているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○防衛庁防衛参事官・中村薫君 陸上自衛隊におきます小銃の保管、管理につきましては、陸上幕僚長の通達に基づきまして、施錠した武器庫の中にかぎつきの専用の保管器で固定して保管するようにしております。銃を数十丁並べて、それにかぎがかかる、重さが多分百キロとかそれくらいの重たい保管器を武器庫の中に持っておって、それに入れるというような管理をしています。 管理につきましては、部隊長が定める者がかぎの管理を行うとともに、小銃の出し入れの際にはこれに立ち会うということにしております。休日も含め、毎日その数を点検する等の厳重な保管、管理の体制をとっておるところでございます。 ○防衛庁長官官房審議官・飯原一樹君 以上の関連規則に従って保管、管理をしているわけでございますが、陸上自衛隊におきましては、隊内の学校などにおきまして、小銃射撃に関する基本的な教育の中で、安全管理及び事故防止の観点から小銃について慎重な取り扱いを必要としますので、規則に従いまして保管、管理を確実に行うよう教育を行っているほか、部隊等におきましても、日ごろから隊員に対し、かかる意識を徹底すべく指導を行っているところでございます。 〇松村龍二君 小銃の訓練、自衛隊においてはどれぐらいの時間をかけて訓練しているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○防衛庁長官官房審議官・飯原一樹君 陸上自衛隊におきましては、学校などにおいて小銃射撃に関する基本的な事項を教育した上で、部隊等において練度を向上させるための訓練を行っているところでございます。小銃射撃に関する教育時間は、対象となる隊員によって異なるところでございますが、例えば新隊員教育におきましては、小銃の構造や操作法、安全管理事項、基本的な射撃などを含めまして約百時間の教育を行っているところでございます。 〇松村龍二君 今防衛庁のお話を聞いてもおわかりのとおり、自衛隊がどういう銃を持っているということは、今はっきり性能についてもお話があったわけです。警察庁の官房長は、どういう銃を買うということが言えないと、先ほどおっしゃらなかったんですが、どうして国会で言えないのか、お聞かせいただきたい。今度買おうとする銃は、機動隊、SATが持っている銃と同じ銃なのか違うのか、これについてもお聞かせをいただきたいと思います。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 これから配備する、特に機動隊の銃器対策部隊に配備するという銃でありまして、今現在どういう銃を配備するのがいいかということを検討中でありますので、具体的な種別については明らかにしなかったわけであります。 実際上、これにつきましては、基本的に現在警察が持っているけん銃の訓練施設がございますが、そこでもやれるという前提で銃種を選定したいということでありまして、したがってその銃種の選定が決まりますと、当然、現在使っているけん銃の訓練場でも演習ができるということになります。 ○警察庁長官官房長・石川重明君 前提も含めて御答弁申し上げますが、警察法の六十七条に、委員も御指摘のように、警察官はその職務の遂行のために小型武器を所持することができると、こういう規定がございまして、ここで言う小型武器と申しますのは、個人装備といたしまして携行、携帯ができる程度の武器を指すと、こういうふうに解されておるわけでございまして、現在、既にけん銃とかライフル銃とか自動小銃等の銃器を装備しているところでございます。 ただ、携帯が可能であると申しましても、その所持を、実際装備品として所持をするかどうかということにつきましては、警察官の職務の遂行のために必要かどうか、こういう観点、それからその武器の殺傷能力、あるいは犯罪に使用される武器の火力の程度と申しますか、そういったようなことを総合的に勘案する必要があると、こういうことでございます。 近年の国際テロ情勢等というものを考えました場合に、重要施設の警備に当たる機動隊員にけん銃よりも強力な特殊銃というものを配備して、そしてテロの未然防止でありますとか事態の鎮圧を図るという必要性が高まっているという判断のもとに、今回、補正予算で今申し上げました特殊銃を配備したいと、こういうふうに考えておるわけでございまして、そしてその訓練等の問題でございますけれども、これは基本的にはけん銃弾と共用できるような銃というものを考えておりまして、基本的な訓練というものは警察にございます射撃場でできるのではないか。そして、射程の問題がございまして、射程が長いような訓練をするといった場合には、そうした機動隊の特別な施設といったようなものを使う、あるいはほかの機関の御協力をいただくといったようなことで訓練をしなければならないんじゃないかというようなことを今考えていると、こういうことでございます。 〇松村龍二君 そうしますと、具体的には機動隊が使うと、今度購入するものは各県警にあります機動隊が使うというふうに考えていいんですか。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 機動隊が使うというよりも、機動隊の中に銃器対策部隊というのがございまして、実際はその銃器対策部隊のメンバーがこれを使用するということを想定して銃種を今考えているところであります。 *どのような場面で自動小銃を使うのか 〇松村龍二君 日本の警察は、戦後いろんな折に銃器を使って犯罪者を鎮圧するということをやってきたわけです。昭和四十五年の五月に、先ほど例を挙げました、広島で銃を強奪して観光客四十四人と乗組員をいわゆるシージャックし、翌日、警察が狙撃で射殺したというケースが最も代表的な例かと思います。 それから、昭和五十四年に三菱銀行の大阪の北畠支店で、皆さん御記憶あろうかと思いますが、猟銃男が入りまして五千万円を要求して、行員と警察官二人を射殺して、三人重傷、四十人人質にして、二日後に犯人を狙撃して死亡させたケースも代表的な例かと思います。 そのほか、昭和四十七年の二月に例の浅間山荘事件がありまして、このときには相手が猟銃でしょうか、非常に銃撃をいたしまして、家をぶち壊すおもりをどんどん家にぶつけて壊して、催涙ガスでいぶり出して逮捕したと。このときは警察が銃を使ったかどうかつまびらかでないんですけれども、そういう例しかないわけですね。 最近では、福岡でバスをハイジャックし、女性を殺して広島まで走っていった事件。これも銃を使わないで制圧したわけです。 サッカーのフーリガン警備にしましても、こういう銃を使うという場面が私には想像ができないわけです。 それから、私ども福井県は原子力立地地帯ですけれども、原子力立地地帯で外周をパトロールするというときに、それじゃ特殊銃を持ってパトロールできるか、実際に撃つ場面があるのかな、使う場面があるのかなというふうに考えますと、なかなか日本では、先ほども話が出ましたSATチームが、特別に訓練を受けた少数のチームがこういう困難な事案に対応するということは考えられるわけですけれども、千何百丁も日本じゅうにばらまいて、それを果たして間違いなく使用できるのかなということが私には大変に疑問なんです。 それと、銃は指揮者が使えないと使えないわけです。狙撃隊で日ごろけん銃、ライフルを撃っている隊員が自動小銃も与えられて、いざ困難な事案が起きたときに使えるかというと、指揮者が使えないと銃というのは使えないわけです。指揮者が銃を使えといういう判断ができるかというと、当然指揮者も同じ程度の熟達度がなければ使えないものだと私は思います。 それと、浅間山荘の事件のとき私はたまたま警察におりました。なぜあれだけ相手が銃を乱射しているのに警察が撃てなかったかというと、警察庁あるいは警察本部長の指揮が、人質を助けろ、犯人を捕まえろ、それから犯人を傷つけるな、警察官も傷つくな、こういう命令が出るわけです。そうしますと、現場はにっちもさっちも動きがとれない、こういうことになるわけです。 広島のバスジャック事件がどうだったのかわかりませんが、小銃を使用して、警察本部長が指揮できるのかなと思います。警察本部長の指揮なしに、勝手にアメリカの映画を見ているようなつもりでこういうものが使われるということは、実際にはなかなか難しいことでないかなというふうに思うのですが、こういう問いに対してクリアできるお答えをいただきたいと思います。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 もともと委員のお考えの中に、本部長がその銃種を使用できなければ指揮ができないんだというお考えがあるようでありますが、現実にはSATはこれまでも運用されております。SATも当然ライフル銃も持っております。 実際、警察の本部長がライフル銃を使えるかというと、これはまず委員もおわかりのとおり、警察本部長の中でライフルを使える者がいるかどうか、私も警察本部長を幾つかやってきましたが、私もあれを撃つのは容易ではないというふうに思っています。というように、基本的にやはり訓練を受けた部隊、これが指揮官の指令のもとで動けるかどうかということでありまして、まさにSATはそういうことで、警察本部長の指揮下で基本的に今までも幾つかの事案に対して対応してきたわけでありまして、それについては本部長が的確な指揮をとった結果いい成果を生んだケースが多々あったわけであります。したがいまして、本部長ができなければそういう銃は入れてはいけないんだというのは私は当たらないのではないかというふうに思っております。 それから、実際、千数百丁というお話でありましたが、基本的には銃器対策部隊というのは、これから国際情勢、国際テロに関する情勢がいろいろ変化してきておりまして、いろんなところの警備をするわけですが、やはりテロリストがいろんな銃種を持ってくる、それに対して的確に対応しなきゃならない。 他方、それに対応するためには、SATというのが訓練を受けておりますが、実はSATというのは、先ほど申し上げましたように全国で約二百名で、七都道府県に置かれている。じゃ、実はその七都道府県に置かれているSATがいるところと遠いところで国際的なテロの侵入等が、テロリストの侵入等があったときにどう対応するか、こういう問題もあるわけであります。 したがいまして、基本的にはそういうような相手の銃種を見た上で、しかもSATを待っていては、SATの到着を待っていては対応できない、そういうことも考えまして、機動隊にある銃器対策部隊のメンバーにこの訓練をさせまして、それに対応して的確な対応ができるように、そういう形で考えようということで、この特殊銃を持たせようというふうに考えているわけであります。 〇松村龍二君 今、SATの運用例があるというお話でしたけれども、どういう例があったのか教えてください。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 実際に銃を使ったという意味では、まさに委員も御指摘がありましたように、三菱銀行、大阪のですね、北畠支店、このケースで実際に使っております。これはまさに、そのころはSATという名称はございませんから、しかも、これは函館でのハイジャック事件以降、このSATという形で表ざたにしたものでありまして、ただしかし、そのときには大阪府警には特殊部隊がございました。特殊部隊が現実にそれで中に入りまして、一定の銃を使いまして相手を射殺するという形になったわけでありまして、現実にそういうケースがあるわけでございます。 〇松村龍二君 SATという部隊がまだできない先に特殊部隊がやった、それはSATの例だというのは、これは何か論理のすりかえじゃないですか。SATとして発足して、SATチームが実動した例があるかという私の質問ですけれども。 〇警察庁警備局長・漆間巌君 基本的には、SATという形で表ざたになったということに関して、具体的に銃器を使うかどうかという場面になったのは、広島のまさにバスジャック、この事案でありまして、ただ、あれも実際のところは、銃で使うよりは基本的に、特殊閃光弾というのがございましたから、この特殊閃光弾で相手の目をくらませてやる方法が一番いいという判断を当時の警察本部長がしたということであります。場合によると、あの場合もSATの特別な狙撃チームが現実にそれを、一定の銃種を使って対応するということもあり得たわけでありますが、現実には、先ほど申し上げましたように、特殊閃光弾というのを使う形で他の部隊が突入したということでございます。 〇松村龍二君 先ほど、大阪の北畠支店の場合はSATチームのできた後ではないという話がありましたが、今広島という例がお話あったんですが、広島は、私、さっき申し上げた昭和四十五年のシージャック犯人を撃ち殺した例、これは当然にSATのはるか昔の話だと思うんですが、今のお話はバスジャックの話ですか。 ○警察庁警備局長・漆間巌君 昨年に起こりました広島の事件です。広島のシージャックのときは、これはまさに大阪のライフル狙撃の名手が出ていったわけであります。そのときには特殊部隊というものではございませんでした。ただ、北畠支店のときは、まさにこれは特殊部隊であったわけでありまして、ただSATという名称はついていなかったということでございます。 〇松村龍二君 それから、さっき、警察本部長がライフル撃てなかったら指揮できないということはないでしょうと、こういうお話があったんですが、私がさっきから例を挙げていることは、やっぱり上の方がそれだけの指揮を、銃についての知識とか、何メーター飛ぶ銃なのか、どういうふうに連射される銃なのか、そういう知識もなしに、最高指揮官が急に部下から聞いて撃ちなさいというような無責任なことはできないでしょうということです。 戦後のいろいろな例が、けん銃一つにしてもなかなか現場の警察官が撃たない、もう本当に撃たぬといかぬときでも撃たないで殉職してしまうということは、やはり一番上の方が銃についての知識がないといいますか、理解がないというようなことがそういうことになっているんでしょうと申し上げているわけで、こういう自動小銃を購入する際には、私の今質問している意をよく含んでいただいて、指揮官も必要な、あるいは警察本部長、警視総監に至るまでそういうものに習熟しないと実際には使えないということを指摘しておきます。 *銃の性能に比べ小さすぎる訓練場 〇松村龍二君 訓練と訓練場についてお伺いしたいんですが、自動小銃については訓練が二百時間。警察の場合は、機動隊員といっても数年足らずして異動でかわってしまうのが普通の例ですね。したがって、入れかわり立ちかわりかわる警察官にそういう特殊銃の訓練をするということは実際には大変ではないだろうかということ。それと訓練場。いざとなったらどこかの役所へ行って借りてくると。でも、自衛隊、防衛庁には警察からそういう話はまだないということです。 いざ銃を千丁も買って、どこで訓練しようかと思ったら、貸してくれる場所がないと。警察の射撃場というのは普通二十五メーターぐらいしかない。アメリカなどは、ライフルは二百メートルの射撃場で訓練するわけですが、警察はどうやって訓練するのか。 自動小銃は、お互いが撃ち合ったら大変なことになりますから、応用射撃といいますか、実動訓練というようなことがかなり綿密に行われないといけないと思いますので訓練、あるいは訓練場の問題についても指摘させていただきます。 最後に国家公安委員長にお伺いします。けん銃についても時々暴発というようなことがありますが、こういう特殊銃で自動小銃ということになりますと、さっきの自衛隊のように、よほど管理をしっかりしませんと盗まれても大変。あるいは、こういうことは口にしたくないですけれども、失恋で何か気がむしゃくしゃした警察官が銃を持ち出して違う方向に使ったら、これは大変なことです。 ところが、自衛隊の銃の管理に比較して、機動隊が管理する銃というのはルーズといいますか、個人の、少人数の意思でかなり自由に動かせるという部分が出てくると思いますので、よほど周囲、訓練のことから管理のこと、どういう部隊がどういうふうにするのかということを詰めてから導入していただきたいと考えるのですが、いかがでしょうか。 ○国家公安委員長・村井仁君 松村委員の長い警察の現場における御経験を踏まえまして、大変貴重な御意見を拝聴させていただきました。 私は、大変得るところの多い、御示唆に富んだ御見解だと存じますので、よくまた内部で検討をさせていただく際の一つの指針といいましょうか問題提起と、このように受けとめさせていただきたいと存じますが、私の立場から一、二申し上げさせていただきたいと存じますのは、一つは、私は、これは私見でございまして、かねてちょっと新聞などで、会見、懇談などで私見として申し述べたことでございますけれども、日本の警察官がけん銃を非常に抑制的に使っている、そのために例えば受傷事案なども起きておる、非常に残念なことだと率直に言って思っておりまして、私は、必要なときには適切に撃つということが認められてしかるべきだと、このように常に発言をいたしております。そして、その方向で現在、けん銃の扱い方につきまして現在の警察官職務執行法に定める規定の範囲内で一体どこまでいけるものか、国家公安委員会規則の改定も含めまして検討をさせているところでございます。 そのことをまず申し上げました上で、さらに私は、今度のテロの問題に関連いたしまして、一体警察でできるのかと。警察は国内治安の維持に当たる第一義的な任務を持っている。第一義的には警察が治安維持に当たるということを申しますと、警察に一体対処能力があるのかということを頻々と御指摘をいただいた。 これは私どもにとりましては大変重い課題でございまして、さすれば、自衛隊が、もう一つの実力集団である自衛隊が出ることができるのかどうか、そのあたりもいろいろ研究をする過程で、私どもといたしましては、現在、SATが持っております武器のレベル、そしてその訓練の実績等々も踏まえながら、このくらいなら可能だろうというようなことで、今、委員に事務方から御答弁申し上げましたようなところを詰めているところでございまして、御質疑、やりとりを伺っておりましてちょっと誤解があるなと思いましたのは、約二百名と言われるSATが、固定的にずっとその任にあるわけではなくて当然入れかわりがあるわけでございます。そして、ある意味では、SATOBがいずれかへ転じていくというようなこともございますし、そういうようなことで、能力のある警察官というのが結構二百人に限られるわけではない、そういう意味ではポテンシャルがあるということもひとつ御理解をいただきたい。 それから、先ほど防衛庁から御答弁がございまして、防衛庁における武器の取り扱いにつきましての御答弁、それから性能についてのお話がございました。 私も実は、松村委員とはちょっと時期がずれますけれども、防衛庁の内局で勤務をした経験がございまして、たまたまきょう出席の中村参事官の立場の下にいたことがあるわけでございますが、まずその武器の管理につきましては、これは警察も自衛隊もそう実際の手順において差異がない、私が実際の警察で今度いろいろ話を聞いてみましたなにと防衛庁時代にいろいろ武器の扱いにつきまして聞いた手続とそう差異がないと、このように感じております。 それから、性能につきまして警察の方で申し上げるのを控えたことにつきましてもうちょっと申し上げさせていただきますと、これは国会との関係でございますから非常に重要な点でございますけれども、先ほど中村参事官からお答えのありましたのは、いわゆる性能に関する部分というのは極めて希薄でございます。これは、やはり自衛隊も出しませんし、警察も出しません。これは、私はある意味では当たり前のことだと思っております。これは、答弁を差し控えさせていただくという立場は、中村参事官からは申し上げられる限りにおいて申し上げたというような感じがいたしておりまして、その程度のことでございましたら、逆に警察の現有のものでございましたら申し上げることができる。これは、念のために委員各位の御理解のために申し上げさせていただきます。 その上で、改めて、今御指摘の点はもうそのとおりでございますので、いろいろ御指摘の点、非常に得るところがございますので、松村委員の御指摘の点を十分に私どももかみしめさせていただきまして、それで、かりそめにも今お話のございました御懸念のようなことがないように、また指揮に当たる本部長を初め職員も、それぞれの武器の重さというものを十分認識してその対応に努めてまいり、そして結果的に国民の皆様に日本の治安は大丈夫だということで御理解をいただくように精いっぱい努力をしてまいりたいと存じますので、今後ともよろしく御指導のほどをお願い申し上げたいと存じます。ありがとうございます。 *警察はもっと情報公開を 〇松村龍二君 国家公安委員長は非常にまじめに実務的に取り組んでおられる、かねがね敬意を表しておるわけでございます。 今のお話でよくわかりましたが、ただ、イギリスの警察は今もってパトロールするのにけん銃を持たないでやっています。世情がこういうふうになってきたから特殊銃を持とうというようなことではないと思いますが、さっきから申しておりますように、どういう場面で実際に使うのか。 それから、情報のオープンの問題についてお願いしたいわけですが、自衛隊のお持ちの小銃はインターネットでも全部公開されて、五百メーターぐらい飛ぶというようなことも明らかになっているわけです。 日本の警察だけが、いや持つ銃はこれは秘密で言えませんというが、テロをやる相手からしたら、警察が持っている自動小銃というのがどれだけの能力があるかぐらいちゃんと承知してやるわけですよ。国民が知らされないだけで相手は全部知っているということでは間が抜けておりますので、その辺の情報のオープン化ということについても、可能な限りやはり開かれた警察として、また情報を共有していろいろな事態に国民とともに当たるというふうなことに意を使っていただきたいと思います。 もう一つストーカー法ですが、昨年の夏、成立いたしまして、警察で六カ月準備期間を経られまして各県警で体制を整えられた。婦人警察官等がよく相談に乗るというふうなことで、非常に成果を得ておる、ストーカーが現実に少なくなっておるということについてもお伺いしたかったのですが、もう時間がありませんので、今後ともよろしくお願いいたします。 |